「サラリーマンで働いているけど、なぜか毎日充実感がない。転職したいけど、実際どうなるか不安。」
これはかつて私が日々感じていたことです。
申し遅れましたが名古屋で「ブーランジェリー ぱぴ・ぱん」というお店を経営している笠間と申します。
サラリーマンとして3年半働きましたが若気の至りで大人の事情が飲み込めず会社と喧嘩して後先考えずに退社、その後関東のパン屋さんに転職、フランス修行を経て、地元名古屋でパン屋さんを開業しました。
ここでは、私の体験談を踏まえながら脱サラしてパン屋への転職し、開業までの道のり、そして繁盛店になるまでの詳しいいきさつを解説します。パン屋への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
サラリーマンからパン屋に転職した実体験
私は大学を卒業後、東京でサラリーマンとして就職、その後千葉のパン屋さんに転職。3年半の国内修行の後、フランス修行・再度日本での修行を経て、2003年に今のお店をオープンさせます。
紆余曲折ありましたが、今は仕事・プライベート共に非常に満足した日々を送っています。そんな私のサラリーマンからパン屋に転職した実体験を紹介します。
手に職をつけるためパン屋に転職する
私は大学を卒業後、東京の会社でサラリーマンをしていました。その会社では3年ほど働いたのですが、どうも会社とは合わないなと感じる日々が続き、あるときパン屋になることを決意します。
サラリーマンより手に職をつけて独立して自分の力を試したという想いと、パン屋で独立を目指すことに、当時交際していた今の妻が背中を押してくれたことで転職をl決断します。
パン屋での修行にもやもやを抱えてフランス修行へ
会社を辞めて独立開業を支援してくれるパン屋さんを探していた私は、千葉県成田付近にある小さなパン屋さんで修行することになります。パン屋は人手不足のお店も多いので、場所や条件を選ばなければそこまで難しくはありません。
しかし実際に転職してみると、自分の思うように独立開業への道に進むことができませんでした。と言うのもそのお店は開業支援(暖簾分け)を謳っているお店ではあったのですが、入ってみると支援らしきものはゼロ、ただ労働力として使われるだけでした。
それでもパン職人としての基本を身に着けるため、3年半修行を続けました。
ここではパンの技術は十分学ぶことはできませんでしたが、技術以上にサービス(接客)やパン屋経営の基本を身につけきたことが、独立後に大いに役立つことになります。
修行も3年が過ぎ、日々どこかにもやもやを抱えていたところ、
以前、本屋さんで偶然手にした雑誌で見た「フランスでパン屋修行をしている女性」のことを思い出しました。
じつは、この雑誌が私がパン屋になろうと思った最初のきっかけなのですが、その時はまず日本でパンを学んで、いつかはフランスに行きたいなと考えていたのです。
そのことを思い出し「やっぱり本場のバゲットを知りたい。思い切ってフランスに行こう!」とフランス修行を決断します。
まず現地でパン学校に入るためフランス語の勉強を1年、国立の製パン学校で半年、現地の老舗石窯パン屋で1年の修行をして合計2年半ほどフランスにいました。
フランスでのパン修行では日本では教えてもらえなかった製パン技術の疑問がすべて解消されるほどの学びを得て、以降のパン職人として原点となるような貴重な体験をすることができました。
その後日本での修行を経てパン屋をオープン
日本に帰国した私はフランスにいる時、今でいうSNSで声をかけていただいた日本のパン屋さんでの修行を経て、2003年に「ブランジェリーぱぴ・ぱん」をオープンさせます。
夫婦とスタッフ一人ではじめた17坪の小さなお店は、毎年順調に売上を伸ばし、10年後には年商5000万円を越えました。自身の月収も100万円を越えています。
自分の修行時代のような単なる労働力として使い捨ての職人採用ではなく、本気で独立開業を支援をしてスタッフとともに地に足のついたパン屋さん経営を目指し、実際に7店舗以上のスタッフの開業を実現してきました。
さまざまなことを経験した人生ですが、パン屋に転職したことで今の充実した人生が切り開けました。しかし、実体験も踏まえたうえでパン屋に転職する際は、転職先を慎重に選ぶことが必要です。
パン屋への転職で気をつけること
私の経験からも言えるとおり、パン屋に転職する方は転職先の選び方が非常に重要です。特に将来独立開業を目指している場合、転職先を間違えると時間を無駄に過ごしてしまう可能性すらあります。そういう人たちをたくさん見てきました。
ここからは特に将来独立開業を考えている方に向けて、パン屋の転職で気をつけることを解説します。将来パン屋として独立開業を目指している方の転職先選びの参考になれば幸いです。
地域で繁盛している小さなパン屋を探そう
パン屋として独立開業を目指しているのであれば、やはりパン屋で一定期間の修行を経験することは有益です。なぜなら技術だけでなくビジネスとして業界を内側から眺めることができるからです。
修行先の選び方ですが、地域で繁盛している小さなパン屋をおすすめします。
特に自分が開業しようと思っているなら、全国どこでもいいので、その地域で繁盛しているパン屋さんを探して、頼んででも修行をさせてもらいましょう。
熱意が伝われば募集がかかっていなくても雇ってくれるチャンスはいつでもあります。
またそこが自分が目指したい経営スタイルであればよりいいですね。修行先の経営スタイル・経営規模は、良くも悪くも開業後の経営基準になるためとても大切なポイントになると思います
なぜ大手のパン屋ではなく小さなパン屋なのかと言うと、学べる業務内容の差です。
大手のパン屋は分業化が進んでおり、パンを作る人はパンを作る専門、接客する人は接客する専門の仕事をします。
システム的に効率化するために分業化を進めていると思いますが、これは独立開業を目指している方にとってはおすすめできません。
なぜかと言うと実際にパン屋を開業したときには、パンを作るだけでなく接客や経営などさまざまな知識が求められるだけでなく、それらを同時並行してこなしていくパフォーマンスが必須になるからです。
これらのことはどれだけ大手のパン屋であろうと、分業システムの中で身に着けることができません。分業や座学ではなく実践の中で繰り返しのトレーニングの中ではじめて習得できる高度な技術(スキル)なのです。
そのためさまざまな業務を同時にこなす必要に迫られる小さなパン屋さんでの修行を強くおすすめします。
繁盛しているパン屋であれば、なぜ繁盛しているのかを体感しながら修行できます。繁盛しているパン屋では忙しい日々を過ごすことになりますが、それ以上に得られるものは大きいでのです。
繁盛するパン屋を作るためには経営について学ぶことが必須
独立後も最短で安定的に繁盛するパン屋を作りたいなら、パンの技術と同時に経営について学ぶことが必須です。
パン屋をはじめとした飲食店を開業しようとする方は、とにかく味にこだわりがち。もちろんパンが美味しいことは大切なのですが、それだけで繁盛するほど今の時代は甘くありません。
パン屋は参入障壁が低い業種なので、毎年ライバルもどんどん参入してきます。その中で生き残っていくための経営知識を身につける必要があります。
だからこそ転職先を選ぶときには、現場にオーナーがいて経営について肌感覚で学べる小さなパン屋がおすすめなのです。
パン屋への転職についてまとめ
結論として、転職先のパン屋を選ぶときには、まず自分の将来を「逆算」して考えることが大切です。
例えば一生パン作りをしたいというのであれば、パン作りだけができる大手のパン屋も選択肢に入ってくるでしょう。一方将来独立開業を目指すのであれば、繁盛している小さなパン屋がおすすめです。
パン屋になりたいからと言ってすぐ転職するのではなく、まずは落ち着いて今後の人生を考えてみましょう。
ここまでパン屋への転職事情について解説しました。この記事を読んだ方の中で、独立開業を目指して転職をしたいと考えている方は、よろしければ「ブーランジェリーぱぴ・ぱん」で働きませんか?
パン屋未経験者でも、5年間の修行でパン作りの技術はもちろん経営についても徹底的に教えていきます。これまで7人が修行をして独立、全てのお店が順調に経営しています。(10年以上のお店もあります)
「ブランジェリーぱぴ・ぱん」では、パン屋に転職し独立開業を目指したい方を応援していますので、ぜひ一度訪ねてみてください。
http://www.papi-pain.jp/recruit
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「パン屋さん独立開業への最短距離」では、パン屋で独立開業したい方に向けて無料のメールマガジンを発行しています。
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